今回の米雇用統計の表す意味

先週の金曜日(8月5日)日本時間の夜発表された米国の雇用統計はマーケットのコンセンサスを大きく上回る25.5万人であり、失業率も前月並みと結構強い数字が出てダウは大きく上昇しQEの期待から長期金利は上昇しドル円は円安方向に一時向かいました。
今回の統計の集計は7月時点でありいわうるBrexitの影響を考慮した後の経済指標であることから、米国は英国のEU離脱が米国経済に与える影響は殆ど無視できる範囲だと読んでいる事がわかりますね。
以前僕はこのミニブログで英国を過去の国と称しましたが、まさに過去の国と同時にキャメロン・オズボーン体制が主導した緊縮路線の失敗がその背景にあって英国の斜陽化に一層の弾みをつけたのではないでしょうか?

このような絶妙のタイミングで英国最大のハイテク企業ARMを3.3兆円で買うために大量の円売りポンド買いをした孫さんは流石と言うべきであり、ポンドやユーロはいくら下がってもどうという事はないけど、ドル安だけは嫌だね、とういうことでしょうかね。そりゃあそうでしょうよ、ちょっと考えてみればすぐ分かりますけど例えば人民元が大幅切り下がっても誰か困りますか?極端なお話かも知れませんが現在の日本経済はその目に見えないリスクの多さから以前ほど中国経済には依存していませんしむしろ日本が逃げ出しそうだから習さんも実は内緒で日中首脳会談をやりたくてやりたくてあの手この手なのが現実ですね。(一例ですけどユニ・チャームは、かさ張る紙おむつの生産をわざわざ中国から日本に戻し日本製という付加価値を付ける戦術に出てますね、。。。代金は日本円で払って下さいね!)また尖閣へのちょっかいも珍説かも知れませんがその手段のひとつとも考えられます。

しかし我が国日本は、最近やっと財政出動(28兆円規模)が見えては来ましたが流石にまだ金融政策への依存は続けなければならず黒田さんも大変ご苦労様ですけど経済の血圧を正常値まで上昇させるためにはマイナス金利幅の拡大も年内には再度必要になって来ることでしょう。そうすれば「ドル安だけは嫌だね」状態から自然と抜け出せるのではないでしょうかね。血圧が低ければガンや認知症のリスクは数倍上昇するのは人間も同じですからね。

でもいずれにしても先進国の中で唯一健全な財政、しっかりとした経済を視野に収める事ができる我が国日本にとって、もういい加減に為替に左右される経済からの脱却を図らなければなりません。
今回のトヨタの決算を見てみると、第2クオータ以降の為替水準を100円ちょうどに置いた上で年間の最終利益予想を期初から据え置いてますね。
期初からいえば20円近い円高になっているにもかかわらずですよ。
すでに文京区にある東京本社のエレベータは3基中2基がストップ、化粧室のハンドドライヤも使用中止だそうです。
乾いた雑巾を更に絞る事はひとつのレトリックとしても何だか日本の製造業の悲哀を感じるところでもありますね。

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