盛岡ぴょんぴょん舎の冷麺

 7、8年前は営業所の責任者として岩手県の盛岡市にひとりで住んでいました。
岩手県のみならず東北6県はとても素晴らしいところで、真夏でもほとんどマンションの部屋で冷房を使った記憶がありませんでした。
また至るところに温泉がありタオル1本持っていれば、僅かな料金ですばらしい源泉の掛け流し温泉が楽しめたものです。
食べ物は魚貝類だけでなく山形のそば、仙台のずんだ餅、秋田のしょっつる汁、そして前沢牛のサーロインなどはほとんど国内最高級レベルの味です。
観光地もどこへ行っても殆ど渋滞の心配はなくまたとても人情の厚い土地柄で本当に楽しい2年間を過ごした記憶があります。
その中でよくお世話になった場所が盛岡駅前の繁華街でした。
いろんな思い出があって、ある寒い冬の日夜遅くまでしこたまお酒を飲んでつい繁華街のベンチで眠ってしまったのですが、やはり寒さで目が覚めなにやら頭が引きつった感覚がするなあと不審におもってると髪の毛が逆だったまま凍ってしまい、デーモン閣下状態になっていましたが凍死しなかっただけ儲けモンではありました。
焼き肉で有名なぴょんぴょん舍の冷麺はいわいる韓国風冷麺の味付けで際立った特徴のある麺とスープがとても印象的でした。
今回近くのスーパーでたまたまレトルトパッケージを発見したので、記憶を頼りにトッピングを加えて家の台所で作ってみました。こんな感じです。


さらにこのお店は盛岡じゃじゃ麺も特においしく、暑い夏には冷麺以外にもよく注文しましたね。
自分で撮った写真がありませんので上のリンクからみてもらってもかなり特徴的な味噌だれと中華麺とのコラボが一度食べると軽い中毒症状にはまります。
ちなみにこの麺と双璧だと僕が思ってるのが、テイストに多少違いがありますが台北の漢口街のごちゃごちゃしたところにある老牌牛肉拉麺大王(ラオパイニョウロウラーミェンダーワン)の炸醤麺(ジャージャンミェン)が挙げられます。
台北での定宿は漢口街近くにありますので台北滞在中は必ずこまめに食べに行きます。
スープ付きで、小碗が60元(日本円で200円ちょっと)だったと記憶してます。
ただし小碗を頼まないと、普通碗ではとても食べきれませんです。またビールは必須でお店は超B級ですので予めご了承下さいませ。


表記を見てもらったらお分かりになると思いますが、盛岡ではじゃじゃ麺となりますが(盛岡では他のお店も僕の知る限り全てこの表記です)
中国語では炸醤麺となり、じゃじゃ麺と発音しても全く通じませんね。というより店員さんはご自分に話しかけられていることに気づかない、といったほうが正確な状況になるかも知れません。

「炸」は油で炒める事を意味し、「醤」はペースト状の醤油味の旨味を意味します。麺は字を略するのが好きな大陸では単に面となります。
中国語の料理名はこのように何がどのような調理法になっているかを表しある意味わかりやすくなってますね。

たとえば、焼きそばは炒面(チャオミエン)といいますが、麺を炒める事を意味します。ちなみにソース焼きそばは、日式炒面(リーシチャオミエン)と申します。日式は日本風の事で一般に中国の料理ではオイスターソース以外、日本のカゴメやおたふくのようなソースは使いません。

ではこれはどんな料理でしょうか? 古老肉(グーラオロウ)
肉はメインの食材である豚肉をあらわしていますが、この場合調理法はわかりませんね。
正解は酢豚です。台北や北京でご注文の際は酢豚では間違いなくさっきの店員さん状態になります。

またまたちなみに、店員さんの事は中国語で服務員(フーウーユエン)と申します。店員さんを呼び止めたい時は以前は小姐(シャオジエ)!
と言ってましたが、どうも「ちょっとねえちゃん!」ぽいニュアンスがあるので最近は「服務員!」というのが多いです。
そういえば、日本でもちょっと古い人は今でも食堂などで「おねえちゃん」と言ってるのを見聞きする事がありますね。

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