ロヒンギャ問題と沖縄

ロヒンギャとは「かつてミャンマー西部に存在したアラカン王国に従者や傭兵として雇われ、また商人としてビルマ(現在のミャンマー)の間を頻繁に往来したため、その後バングラデシュ=ミャンマー国境に定住したムスリム(イスラーム教徒)がロヒンギャの始祖とされる。バングラデシュへ難民化したり、ミャンマーへ再帰還したりしたため、現在では居住地域が両国に跨っている。
2012年6月、ロヒンギャ・ムスリムとアラカン・仏教徒の大規模な衝突が起き、200人以上が殺害された。そのほとんどがロヒンギャであった。さらに13万~14万人のロヒンギャが住処を逐われ、政府は避難民キャンプに幽閉した。
2015年現在、膨大なロヒンギャの国外流出と難民化は留まるところを知らない。」(Wikipediaから引用)

ロヒンギャの問題は NHKなどのメディアの論調はあたかも単に宗教間の対立のように報じられていますが実はそんな単純な構図などありえません。

歴史の経緯はとても複雑ですが、最も端的にその原因になっているのは、英国の植民地政策です。インドをはじめアジア諸国の多くを植民地化した当時の大英帝国はその統治の方法として少数民族としてのロヒンギャを利用して仏教徒であるアラカン人とイスラーム教徒であるロヒンギャの間の対立を煽り、植民地からの搾取の装置として利用したことにあります。もっと言うと国を分断し民族間の対立を煽りビルマを悲劇に陥れることで英国は甘い汁を吸っていたのでした。それが現在のロヒンギャ問題の本質です。

父を暗殺し祖国を悲劇に陥れた英国に忠誠を誓い英国人の夫(死没)をもったアウンサンスーチー氏は常にロヒンギャの問題には否定的な態度を取ることから軍事政権に代わって民主化に向かおうとするミャンマーの将来に本当の意味での自由と民主主義が根付くのかどうかは僕には疑問です。

更に国家の分断といえば、沖縄における琉球独立論がインチキ学者や極めて特殊な沖縄二紙を中心に沖縄メディアの中で活発化しています。
中にはウチナーンチュ(沖縄県人)はソトナーンチュ(沖縄県以外の人)と民族として琉球民族と大和民族の違いがあるなどとする論調もまことしやかに広められたりして、ひどい場合には沖縄人に被差別意識を植え付け、琉球独立の根拠としているものまで見られます。この前の高江の「土人」問題はその象徴的な事案であって、大阪府警の機動隊には決して沖縄の地元の人に対して差別意識がある訳ではなく、理不尽極まりない活動家に対して若く血気盛んであるが故に売り言葉を買ってしまっただけでしょう。
もっといえば、極めて特殊な沖縄メディアの「当たり屋」のような行為によって差別意識が捏造されているに過ぎませんね。その証拠に沖縄で「土人」という言葉を尋ねてみると、その意味をほとんどの若者は知らず、それって宇宙人?との回答が多かったそうです。きっと彼らは「土星人」と間違えていて何の事か分からないのでしょうね。

僕たちは沖縄の熱い人情に癒され、美しい自然に感動し、興味深い独特の文化に敬意を払い、ちょっとB級ですがおいしい食事の味を忘れられずに沖縄にある種の憧れを持っています。確かに地政学上重要な位置を占めているが故に安全保障上、多大な基地負担を沖縄にお願いしていることは事実ですが、それは沖縄を差別しているからでは決してなく僕たちは沖縄にお住いの人たちが本土に住む人たちと何ら変わりなく安全で快適な生活をおくられる事を心から願っています。
決してインチキ学者や極めて特殊な二紙をはじめとした沖縄のメディアに同化されて、ロヒンギャが政治的に利用され悲惨な思いをし、住む場所もなく何の希望もなく彷徨う運命を押し付けられているように、沖縄の人が祖国を分断する道具にされない事が年間何度も沖縄の海にお世話になる僕としての心からの祈りであります。






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