魚肚鹹粥(B級)と四声

このお店はまだ暗い五時頃からやっていて虱目鱼(ximuyu)というサワラに似た魚の粥がうりものです。朝獲れた虱目鱼を午前中で売り切るそうで、魚がなくなれば即閉店となります。脂がのっていて、小骨も丁寧に取り除いてあり魚好きにはちょっと中毒症状に罹ります。ちなみに現地台南では虱目鱼はサバヒーと発音いたします。



魚肚(yudu)とは魚の脂の乗った肚の部分を指します。また鹹粥(xianzhou)は文字通り塩味のかゆですが、やはり虱目鱼を小さく削った身と牡蠣それに細かく刻んだ韮を浮かべています。


結構大椀で、魚好きで、旅行好きで、お腹が空いて目が覚めるような僕にはピッタリのお店です。お店の方も実に台南人らしく人なつっこくて僕が三日続けて軽い中毒症状を発症し早朝から顔を出すので、気になっていたそうです。
特に早朝、まだお客が少ない時には表で口頭注文して、テーブルに着席して待ち、お姉さまが持ってきてくれた時に150元(日本円で500円くらい)出しますが、「日本の方ですか?」ほらきた、日本語ができる台湾の方は若い人は珍しいのですが、「ええ、わかります?」と返すと「なんとなく」すばらしい!こんな言葉を知ってるなんて、ということでしばらくお姉さまと会話が続きます。
僕も見栄をはって中国語、お姉さまは日本語とネジレ会話ですね。

さて中国語は声調言語であって、声調(四つプラス軽声があります)の違いによって同じ音でも当たる漢字が違うと言う事。
したがって声調と文脈によって当たる字が違うと当然意味や内容が違う事になります。
音はピンインで表され、声調は数字や声調記号で表されます。したがって日本人が中国語を話す時は単語に完全に慣れるまでは頭の中で声調をいったん確認するためワンテンポ遅れてしまうことになりますね。

例えばお姉さまとの会話で、唐の詩人李白の話題に話が流れて行き声調を間違えて全然分かってもらえない。音は両者ともlibaiなんですが声調は李白は3、3ですが礼拝は4、4なんですね。いわば上げ上げ、で発音すべきを下げ下げですからだめですね。
更に中国大陸には56の民族が入り乱れ、単語自体も標準語(putonghua)と北京語(beijinghua)は相当違います。頻出の言葉では「OK」は標準語では好(hao)北京語では成(chang)を使う事が多いですね。ましてや台湾では飛行機等の通路側座席は靠走道(kaozoudao)といい中国では通道口(tongdaokou)を使い、逆さま使うと目に見えて相手の表情が曇り頭から大量の???が出ます。




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