相変わらず寝ぼけた仏大統領選挙

かつての先進国フランスのパリは観光客の憧れの地だそうですが、例えば日本の京都と比べれば歴史の深みにしろ、もてなしのレベルにしろ、街の美しさ清潔さから安心・安全さから何から何まで全く腕白相撲と大相撲の差ほど僕は感じ、比べること自体気の毒にさえ思います。

ルーブル美術館のトイレだそうです


つまりそれはそこに住む人の成熟度、もっと言えば修身度合いかな、その差だと真剣に思うようになってきました。単にその過去において植民地政策によって人々を苦しめた歴史的事実だけでなくそのことに対する総括を勝手に水に流してしまう事や現在に至るまで、そうして今回の大統領選挙キャンペーンを見ていてその事を感じました。

国民戦線のルペン党首が反リベラルの世界的潮流から支持を集めてます。移民を排し仏第一主義を訴えているようですが、一体誰のせいで難民や移民が発生したのでしょうか。
さらに彼女の国内政策を担当するベルナール・モノ欧州議員の発言を聞いてそのレベルの低さに愕然としました。

「ユーロの導入で輸出が不利になり仏経済は不振に陥った。自国経済の復活のためにはフランの復活が欠かせない、そしてフランはドイツの通貨より20%安くする必要がある。」などと述べています。
でもそれって、かって周辺諸国窮乏化政策といわれてこれだけは止めようと先進国の財務担当者が知恵を絞ってる問題ですね。習近平でさえ米国から為替操作国のレッテルを貼られないよう選択肢が限られた中苦心惨憺しています。
さらにもっと言えば国民戦線って、何と戦うのでしょうか??いつの時代の話ですか、我が国でいえば蟹工船時代のレベルですね。





甘やかされて育ったみっともない人たちは、さらにパリ中心部で発生した発砲事件のために大統領候補者(ルペン、マクロン、フィヨン)の予定されていた集会や遊説を相次いで中止しています。
でもそれって、真の先進国は決してテロと取引をしないことで多少のリスクを負ってでも屈しない姿勢を示す勇気を持っていますね、その問題ですね。私淑する庄内藩の人たちに、西郷隆盛がかって語った言葉をまとめた「西郷南洲遺訓」に出てくる有名な言葉に次のような下りがあります。「此の仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」。
リーダーたる者、命も名誉も官位もお金も投げ捨てなければ国家のために大業を成し遂げることができないと説いています。その差です。

日米と敢えて加えるとするとドイツが世界を引っ張ってゆかねばなりません。欧州は自ら撒いた種と言うべき移民問題で沈没する中、好調な経済と何の心配もない財務基盤を維持する日米の果たすべく役割はますます重大になってゆきます。

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