PCが行き過ぎると。。
PC(ポリティカル・コレクトネス)は特にオバマ政権後半からトランプ大統領になってから主に政権を攻撃する理屈として米メディアが好んで使う概念となってきたような気がします。
その中身をちょっとおさらいしますと一般的に、職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻状況などに基づく差別・偏見を防ぐことが目的であって米国においては、1960年代の公民権運動、女性解放運動、マイノリティの権利拡張・尊厳回復運動の流れを汲んで、80年代から大学を中心に大きな流れを形成してきました。
そして例えば、その概念を基に言い換えられた米語としては
・ビジネスマン businessman ⇒ businessperson
・カメラマン cameraman ⇒ photographer
・議長 chairman ⇒ chairperson
・消防士 fireman ⇒ firefighter
・警察官 policeman ⇒ police officer
・セールスマン salesman, saleswoman, saleslady ⇒ salesperson
とかはまだ何となくわかる気がしますが、オバマさんが特にestablishmennt側の人物であって、大勢の前での演説は上手ですが一対一の会話は苦手というようなタイプの人でしたから、ロシアにもイランにもコロッとやられ、それに辟易としたfogetten peopleからのコアの支持を受けて一発逆転トランプ大統領が誕生したのでした。
そいうえば、去年の年末「最近アメリカではmerry christmassも言えないんですよ」とか言ってた米国人がいました。もちろん他宗教を配慮、忖度してのことでしょうがこれをhappy holiday とか言い換えてどうするのでしょうか。営々として引き継がれた文化や歴史的な背景などは全く意味がありませんか。
その中で8月12日、バージニア州シャーロットビルで起きた暴力事件の概要は日本でもすでに報道されているとおり、大規模な白人至上主義者の集会によって非常事態宣言が出されるほどの混乱に陥り、その過程で集会に抗議する人々に車が突っ込み、一人が死亡、十数人がケガをするという事態となりました。また関連して近くで警戒にあたっていた警察のヘリコプターが墜落し、乗っていた二人の警察官が死亡したため、この事件での犠牲者は現時点で三名となっています。南北戦争時、南軍を率いたリー将軍の銅像を人種差別主義の象徴として撤去しようとしたことがきっかけとなった訳です。
トランプ大統領は直ちに、white supremisit(白人至上主義者)やneo-nazi(ネオナチ)およびKu Klux Klan(KKK団)を批判するコメントを出しましたが、ポリコレを錦の御旗とする米メディアから、コメントが軟すぎるだとか遅すぎるとかいつものように難癖をつけられ見事に政権の足を引っ張る方向に持ってゆかれ、バノン大統領主席戦略官を解任させられました。
つまりこれも日本のもりそば・かけそばと同じくロシア疑惑がとてもじゃないけど何の証拠も出て来ず、止むなく次の手として繰り出してきた訳です。ちなみにもりそばは現在首謀者夫婦は詐欺容疑で逮捕、かけそばも前愛媛県知事の加戸氏の発言を極端に隠した偏向報道が大きな問題になってメディアは返り血を浴びています。
さらにその流れを受けて米国ニューヨークではセントラルパーク南西部の角にあるコロンブス像などに対してニューヨークのデブラシオ市長は23日、市内にある「憎悪の象徴」となる像などをすべて見直すと発表。専門家による委員会を立ち上げ、90日間かけて存否を議論することにしています。
そんな話が通るなら、大英博物館は直ちに打ち壊し、ベルサイユ宮殿は廃屋とし、ついでにリンカーン記念館も閉鎖しなければならないでしょうね。そして日本では以前スチュアーデスと言っていましたが今はキャビンアテンダント(これは和製英語、アメリカ人には通じません)と言わなかればならないように、アンパンマンはアンパンパーソン、ヤクルトタフマンはヤクルトタフパーソンと改名しなければ市民団体は不買運動を起こしますね。
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