曲芸テニスはだめでしょ


テニスについてはなにぶん経験が浅いのと、基本の基本が身についていないと思われるためチームでのゲーム以外に週一回は近くのスクールに通うようにしています。幸い良い女性コーチにあたり基本に忠実で、確実なショットが中心なので結構楽しめています。特にサーブでは両足を動かさないように指導されているお陰でそれなりのスピードではありますが以前のように何度もダブってしまうことは少なくなってきました。要はストロークでも彼女は口にはしませんがいわゆる脱力のテニスがもう若くはない僕にはピッタリな感じです。腕は止めてあとはプロネーションでヘッドのスピードをそれなりにアップすることで必要以上にアウトすることもかすれた当たりになることもお陰様で比較的少なくなって来ました。

またレッスンの後にジャグジーとサウナが楽しめるために風呂好きの僕にはありがたい限りです。サウナも好みの高温サウナのため、水風呂と代わる代わる30分近くもゆっくりしたりして、結局一時間以上も疲労回復にあてる事になります。

さてそのスクールは休講日を利用してイベントを開催しますが、日程の関係で今回いつもの女性コーチ以外のイベントにたまたま参加してみてちょっと疑問に思った事がありました。というのは稀にアウトドアの練習用コートなどで、若い人たち数人で面白半分かも知れませんがとんでもないスピードで打合をしていたりすることを見かけます。もちろん力任せですから、フォームはしっかりしているもののやはりボールがグッドになることは三回に一回程度、ましてやサーブなどはほとんどロングかネットになっています。

実は今回のスクールでのイベントも六名が参加しましたが、そのうち数名がまさにそれでした。さらには初めて出会ったコーチも「ヘッドスピードが信じられないほど速い」などと絶賛していました。
しかしあれではゲームになるとどうでしょうか。たしかに強烈なサーブやフォアハンドが決まれば相手には相当な脅威にはなるでしょうがそれが三回に一回だとかひどい場合には五回に一回ではそんな玉は逃せばいいだけで馴れてくれば脅威でも何でも無いような気がします。

実際サーブからのラリーの練習では、僕に対して轟音を立てて飛んでくるサーブは六球続けてフォルトとなりラリーどころではありません。さすがに僕もちょっとカチンときて五、六球目からは構えもしませんでした。相手は気づいていたかな、どうかわかりませんが。さらにゲーム形式になると僕は当然のようにきっちりサービスキープが出来ましたがサーブのリターンがほとんどアウトとなって楽でしたが面白くはありませんでした。

このような絨毯の上での球出しをとんでもなく速く打ち返す曲芸のようなショットを褒め称えることは実際どうかと思います。やってる本人は五回に一回でもプロ並みのショットが決まればスカッとするかも知れませんが、よく見ればプロでもこのような一か八かのショットはおそらく打ってないような気がします。
コーチによって教え方も、テニスに対する考え方もいろいろあってもいいのでしょうが、僕は曲芸テニスのお相手をするつもりはありませんしやはりレッスン料をとってやっている以上現代テニスをよく理解した上で基本に則ってやってもらいたいものです。

ジョコビッチのサーブフォーム


そういえば僕のサーブを見て、もっと体を前に倒していくと自然にボールが飛んでゆきますよ、などと言っていました。
僕はサーブはヘッドダウンから肩の回転と腕を止めるプロネーションで打つものと理解しています。ヘッドが落ちてないとか体を前に倒しているプロなど見たことがありませんから当然申し訳ありませんがスルーさせてもらいました。



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