シンガポール、ITでシニアに職を

シンガポールは現状我が国以上の少子高齢化社会であって、実に2050年には高齢者が人口の40%になってしまいそうです。その上年金制度は整備されていませんので、定年後は就業時の自らの積立金を取り崩すしかなく、なかなか大変のようです。その上シンガポールの定年は65歳から67歳になり、働き続けるにしても余程スキルをもった人以外はいわゆる低賃金・長時間労働しかないようです。

そこでシンガポール政府は、高齢者の再雇用にを目的としてITを活用して少しでも労働力の有効活用を図ろうとITフェア等のイベントを実施したり、高齢者を対象とした無料のIT教室を開催したりしています。

ここまで書くと、随分親切で有意義な施策のように思いますがしかし、さらに詳しくその中味をみてみると、以前我が国でもあったようなパソコン教室の焼き直しのように見えます。すなわち教える主な内容は、エクセル、ワードの使い方をしかも重くて使いにくく、高価なPCを机を並べた狭苦しい部屋で講義形式で行われているようです。

シンガポールのパソコン教室
まず、今やきっとエクセルやワードなどの超高機能で重いアプリは高齢者が学ぶべきアプリとは言えないでしょう。見ているだけでお気の毒になりますね。余程分布計算の複雑な資料を作成するとか、ピポット(これは僕も未だに使えない)で理数計算を自動化するとか、表や複雑な図形を駆使した難解な文書が要求される職場はもともと高齢者では無理ですね。

もっと自分がやりたいことを人に教えてもらわなくても触ってるうちに直感的にわかるアプリを紹介するとか、スマホのアプリをいっしょに野外活動をしながら活用するとか、高齢者でも得意な手作り料理をITでみんなで共有して生活に潤いを持つとかのアイデア等出ないもんでしょうかね?

こういう事を考えていると、使いにくく高価なカーナビは必要ありませんし、テレビ電話方式でブログを使用して孫の教育ができるし、テニスを始める前に注文し終わった頃に数万円の売却益を手にすることができますね。

ACER CB3
更に僕は超高機能で、重くて、使いにくく(電源オンでちゃんと使えるまで安定するまで数分かかる)高価なWindowマシンやMacなどのPCも最近はほとんど使用する機会がありません。
このまえ書いたように、このブログを含めF/BやTwitterへの書き込みも部屋にいる時はカバーを開いて3秒で安定して使える状態になる軽くて一日バッテリーがもつchromebookを気楽に使用しています。

アプリもグーグル系のものが軽くて気が利いていて、このような安価で使いやすいPCを高齢者のIT教育に使用すれば、とっつきやすいし仮にオフィスアプリが必要となっても触っているうちに直感的にやりたいことが出来ますね。でも相変わらず以前のパソコン教室スタイルが廃れていないのはきっと以前の利権関係が根強く生き残っているのかと思います。我が国も先行き大変ですが、シンガポールも以前のしがらみを打ち破り外国人に依存する経済を見なおしてゆかないと国の将来が危ぶまれるのではないでしょうか。

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