大阪市局長・区長公募課題論文を掲載!

大阪市の局長・区長の公募受付締切が9月23日(金)大阪市役所必着でしたので、僕の作成した課題論文「現在の区行政の課題と、その解決策について」を掲載いたします。

ポイントは日頃思ってる事ですが行政も結果責任を持った経営感覚が必要だということです。

例えば震度5以上で死者10名以上規模の地震の発生予測はここ数十年間で全てハズレ、火山噴火予知に至っては噴火予報レベル1だった御嶽山を安心して登っておられた方々58名が噴石等で命を失っているのに予報官は知らん顔、日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道弾が着水してるのに警戒警報なし、最近廃炉が確定的となった高速増殖炉「もんじゅ」を運営していた日本原子力研究開発機構はここ22年間で1兆円以上の国費を使った上でナトリウム漏れ事故の隠蔽や数千箇所にも及ぶ点検放置等の問題を起こし日本の高速増殖炉技術を大きく後退させたにもかかわらずこれまたどなたも責任を取らずほおかむり、民・官・議会の三つ巴で広がる利権や天下りまみれの豊洲市場移転問題もこれから。など納得がゆかない事は枚挙に暇がないどころか覚えてるのも大変でどこかにメモしておかないと忘れるくらいですね

従って僕は身近な問題として、少子高齢化による地域の活力低下、地域経済の停滞、責任をもった行政のあり方、についてマーケティングの視点からの解決策について軽く書いてみました。
どうせ審査官に、こいつ何言ってるの何も知らないくせに、と思われ没となるのは間違いないですがね。

現在の区行政の課題と、その解決策について

〜新たな価値観のもとでの課題解決へのアプローチ


以前国会でも取り上げられ、大きな議論となった問題で「保育園落ちた日本死ね!」という若い子育て世代のママからの訴えかけがありました。表現の仕方については決して褒められるべきものではありませんが、しかしそこには子育て世代が抱える大きな問題が表現されています。いわゆる少子高齢化社会の問題もさることながら地域コミュニティの活力となる若い世代が子供を産み育て社会を成長させてゆく事がこんなに難しい時代になってきたことを現しています。
また出産に伴い仕事を辞めざるを得ない若いママたちは活躍の場を奪われ、場合によっては貧困の問題にも正面から立ち向かわなければなりません。
それとは逆にこんな事例も目にいたします。
20年位前、私は転勤を命じられ千葉県の流山市に住むことになりました。当時の流山市は東京のベッドタウンというイメージでさしたる産業も特徴のある観光施設もありませんし結構ご高齢の方が多く地域に活力があるとは言えませんでした。ところがこの10年「母になるなら流山市」をスローガンに、子育て世代を応援する施策を単なる陳情窓口的な方法ではなく地域に密着した広報活動を粘り強く行う事でなんと人口が2万人余り増えたと言う事例があります。井崎市長によると市民の知恵と力を活かす街づくりを地域マーケティングの観点から推し進められたそうです。
さてこのような事例から他の自治体の現状とはいえ同じような課題が現在の大阪市区行政の課題として浮かび上がって参ります。

1つ目は少子高齢化社会に伴う地域の活力低下の問題
2つ目は地域経済の停滞や核家族又は単独世帯における貧困の問題
3つ目は区の施策を理解して応援していただく区民(納税者としても)をどの様に増やしていくかの方法と実践
等が待ったなしで取り組むべき優先課題かと思われます。

その上で私なりの地域マーケティングの観点から申し上げますと、単に人口を増やすだけでなく、逆三角形を描く人口構成を樽型に変えてゆく事、すなわち若い子育て世代が子供を産み育て住みやすい活気のある街づくりがまず求められることは明白であります。

それらの課題の解決施策としては法律面で様々なクリアすべき問題がある事を承知で申しますと、例えば駅近くの空き家等を活用して通勤途上に働くママさんたちが子供を預けられるスペースを確保し既存の保育施設を補完する形でご高齢の方に一定の保育を区の広報等が中に入って互いに話し合いの上でお任せし、又仕事を終わって帰宅時にはご高齢の方からいろいろとお茶でも飲みながらお話を伺い生活の知恵や心配事の相談等が出来ればお互いに持てる能力を社会のため、人のために発揮できる機会が産まれます。

またそういった地域交流スペースを更に拡充することで人との繋がりは互いに横にも広がって行き、気の利いた季節の料理や地域の祭事の話から子育てママ同士の飲み会も時には必要でしょう、その様な様々なある意味社会参画を通して健康で活気があり、世代間も含め互いを尊重する街づくりの基盤ができてゆくのではないでしょうか。

さらにその世代間の横の広がりを活用し先ずは区の広報が中心となって若い世代では、例えばヨガ教室とか経理事務や人材派遣業務などを手掛けるスペースを確保することにより外部のベンチャー企業とのクロスマーケティングやクラウドファンディングなどで起業ができる支援体制作りを推進します。またゆとりあるご高齢者にはシェアビジネス立ち上げの支援等も考えられ、地域に経済的にも波及効果をもたらし特徴のある様々な地域密着型のビジネスの立ち上げが期待出来るところです。

またご高齢者といえば、子育て世代の親にあたります。施策の推進には法律面でもクリアすべき事項も多い事は確かですが、その経験や知見を活かし学童保育に力をお借りする事も考えられます。地域の小中学校との連携の中で子供の抱える問題や課題解決に繋げる事も可能ではないでしょうか。中には教員や警察官を退官された方々もいらっしゃるでしょう。最近の少年による凶悪犯罪は残念ながら目を覆いたくなるものがあります。そのような不幸な事件の未然防止に繋がることも期待するところです。

地域の行政はマーケティングの視点を持って、その地域の持てるリソースと外部にあるリソースとのマッチングを外の現場に出向いて泥臭く営業しそして経営し、地域にお住いの方々のご意見を踏まえながら抵抗を調整し障害を乗り越え、区民ひとりひとりがご自分の街に誇りをもって一生住み続ける事になれば、現状にある様々な課題の負のスパイラルを徐々にかも知れませんが確実に正のスパイラルへと回転方向を変える事が出来るものと確信いたします。

※ブログに掲載するにあたり読みやすく段区切りを入れています。



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