のんきな珍説また発見
NHK朝7時BSの「キャッチ!世界のトップニュース」は昨日世界の主要メディアが流したニュースをどのような論調で伝えるのかには興味があり時々このブログでもコメントする事があります。 今朝は米国の対北朝鮮政策であった戦略的忍耐(strategic patience)について、世界的にみても日本独自といえる珍説が飛び出したのでちょっとびっくりしました。その論説員の論旨をまとめると、戦略的忍耐とは頑なとまで言える強硬な態度であってオバマ政権のような圧力一辺倒な態度をやめて話し合いに応じてほしい、という北朝鮮のメッセージを読み取る事も可能なことからも事実上の交渉を行っている、という訳です。 一般的な世界標準の理解では戦略的忍耐とは、何もしない事すなわち怠慢に伴う地政学的リスクの放置の結果もう取り返しがつきにくい今の状況になってしまった事であってそのことは南シナ海やフィリピン沖における状況とも同じですね。つまり外交官や国家の指導者のごまかし、言い訳を指します。 そしてその解説の最後におまけがついていて、北がICBMを使用したてからだったら引っ込みがつかないので、急いで(使用する前に)米国は柔軟な態度で話し合いをスタートすべきだと言っています。 大勢の拉致被害者を取り返すために我が国は何年かけていますか、その都度相手の顔色を伺いながら何度も何度も話し合いを行った結果どうなったか、拉致被害者のご家族にはもう時間がありません。 このような無責任とも言える論調は、今回の今村復興相の不適切な発言を批判する多くのメディアにも見られます。「東京でなくって良かった」は東京に住む人の本音ではありませんか、僕はそう思います。もちろん東北エリアに3年近く住み、東北人の粘り強さや人情を少しでもわかっているつもりですが、おそらく「あっちの方」と言われた被災地の方々は悔しい思いと同時に「やっぱりそうか」と思っておられると思います。 では、なぜ中央は震災や災害があっても国の危機と捉えないのでしょうか、結局人の心は僕も同じでしょうけど、実際に自分に災いが降り掛かって来なければ残念ながらわからないしその気持ちになれないという事でしょう。 そしてそれに輪をかけて、いやいやまだ大丈夫という方向に同調圧力をかけてお花畑に誘導するのがメディアの無責任な論調や本音を隠して見せ