卤味(B級)

屋台の料理はある意味お客の前で正々堂々調理してくれるし、食材の保存状況も見てればすぐにわかるし、何より屋台のおばちゃんたちは働き者であんなきつい仕事をしかも儲けは薄くやっているので食中毒を出したというような物騒な話はあまり聞いたことがありません。




台湾の夜の楽しみといえばやはり夜市です。夜市の半分は食べ物エリア、そしてまた半分は買い物&ゲームエリアになっていて、ちょっとした縁日気分ですが、僕のパターンはまず食事をするためにブラブラしつつお目当ての屋台を探す。これで一時間ぐらいはかかります。そしてお目当てを食べてしまった後、女性は買い物ゾーンに突入し散財。男性はゲームコーナーで散財、これでざっと2時間強くらいかかりますが、やはり小吃の極みはちょっと怪しい感じがする卤味(ルーウェイ)が極みといえます。

これは鳥肉だけでなく、その皮や内臓そして脚の先まで具材となり更に練り物、野菜なども独特の調味料と八角等のスパイスで煮染めた一種のスナックです。
昔シルクロードを旅したとき、羊肉串にかかったクミンシードを中心に様々なスパイスに堪能しましたが、それよりはずっとマイルドではありますが風味の奥深さを感じますね。更に良く似たスナックに山東鴨頭というのがあってこれも鴨のほぼすべての部分を独特のスパイスで煮込んだものです。北京ダックでも鴨の頭を半分に切って焼いたもも出ますがそれよりはずっとグロテスクさをカモフアージュされた感じと思って下さい。とても旨くてビールに会います。



今回はちょっとB級を通り越してひょっとしたらÇ級まで飛んでいってしまったかも知れませんがでも僕はほんとに夜市の屋台が好きです。夜市に連れて行ってもらう子供の表情、屋台のおばちゃんの真剣な眼差し、お客を大事にする商売、なんだか見ているだけでも懐かしさを感じてきます。次回は食べ物以外の屋台の風景もご紹介いたしますので楽しみに。

(台南から台北への高速バス内にてアップ)

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