世界秩序を再構築する日米
平昌五輪開会式と閉会式への特使派遣、その答礼として文在寅政権が送ってきた特使と3月5日に平壌で会って、米朝会談をしたいから米国に伝えてくれと極秘で語ったところまでは、金正恩氏のシナリオ通りだったと思いますが、トラ大統領はその誘いに報道されているようには安易に行動はしませんでした。そこでは3月8日に金正恩氏が核を廃棄すると言っているなら会ってもよいと韓国特使に告げましたが、金正恩氏からの直接のメッセージではありませんでしたので米国は同席せず韓国特使から米朝首脳会談受諾を公表させました。 その上で13日に北朝鮮に対して融和的な姿勢だったティラーソン国務長官を更迭し、後任に強硬論者のポンペオ米中央情報局(CIA)長官を指名しましたが22日にはマクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)をも解任し、ボルトン氏を充てると発表しました。ボルトン氏は北朝鮮の核放棄はリビア方式でなくてはならないと一貫して主張してきた人です。そしてリビアが核放棄をしてテロとの戦争のターゲットからはずされたときには、IAEAなどの国際機関ではなく、米英の情報機関が国内に入り徹底的な査察を行いました。 そのボルトン氏は拉致家族会と6回以上面会し、横田めぐみさん拉致に対して顔を紅潮させて怒った熱血漢でもあり、彼の口癖は、よしほんなら空爆や、です。そしてこのタイミングでのボルトン氏起用は、米国はリビア方式しか認めないと言う明確な意思表示ですね。 しかしながらその後リビアのカダフィ大佐はどうなったをいつも言ってる金正恩氏はリビア方式を容易にはのめません。今回の金正恩氏の訪中は突然決まりましたが、ボルトン人事で慌てて習近平氏にすがりついたのでしょうね。 習近平氏は会談と晩餐会でいつもの横柄な態度で2回も「戦略的意思疎通」を取れと強調したそうですが、それは何かをするとき事前に報告せよということでしょう。それを自らメモをとりながら習近平氏の発言を聞いていた金正恩氏も「戦略的意思疎通」に努めると答えたそうです、ただしその様子は北朝鮮国内では一切放映されていないそうですが。。 その上で金正恩氏は習近平氏に対して、トランプ大統領に会うとき、核問題でどこまで譲歩するつもりかということについて報告したのでしょう。 中国は金正恩氏の