追悼 ジョン・マッケイン上院議員
アメリカンヒーローと呼ばれ政界の巨塔と讃えられたジョン・マッケイン上院議員が25日夜亡くなりました。連邦議会やホワイトハウスには反旗が掲げられ、ワシントン大聖堂で葬儀が行われそしてアナポリスの海軍士官学校で埋葬が行われるそうです。 彼の父も祖父も海軍大将という海軍一家に育ち、海軍士官学校に入学し一貫して国への忠誠を優先してきました。ベトナム戦争では戦闘機のパイロットを志願しましたが23回目の出撃の際北ベトナム軍に撃墜され捕虜となり、厳しい拷問を受けましたがその際に彼の父が米海軍の司令官であることを知り、他の捕虜よりも優先して解放しようとしましたが彼はこれを拒否したという有名な逸話が残っています。 「私はこの60年間国に盡くすことが出来てその充足感を得ることができました。だからとても感謝しています。」(ステートメントからの意訳) 最後の上院での演説ですが、彼の率直な性格や言動には心を打たれるものがあります。議員とはどういう人でなければならないのでしょうか、政治家とは何を目指し、何を優先してゆかねばならないのせしょう。 彼のように、自分より先ず人のために、愛する国のために何ができるかを優先して考え行動できる政治家として信念をもって敢えてトランプ政権の政策批判を行ったことから、早速米大手メディアは、議会はホワイトハウスに黙って従うようなる、などと中身のない皮肉記事を書いています。 謹んで彼のご冥福をお祈り申し上げます。